【池井戸潤】全作品一覧まとめ!簡単なあらすじ感想とともに順番に紹介!

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池井戸潤さんと言えば飛ぶ鳥を落とす勢いの人気作家さんで、ここ数年は特に新作を発表するたびに話題になっていますよね。

 

私がまさにそうですが、池井戸潤作品を読んで、銀行の裏側だったり中小企業の苦悩だったりを初めて知ったという方も多いのではないでしょうか。

そして最後は必ず「スッキリ」させてくれる池井戸作品。

 

読みやすく、業界に明るくなくてもエンターテイメント小説として楽しく読むことができて私が大好きな作家さんの一人です。

 

この記事では、そんな池井戸潤さんの全作品を刊行順に紹介します!

簡単なあらすじと感想も紹介していますので、次に読む作品を選ぶ参考にしていただければと思います。

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【2020年最新版】池井戸潤の全作品一覧まとめ!

池井戸潤さんはビジネス書も発表されていますが、今回は小説の全作品を紹介します。

果つる底なき/1998年

あらすじ「これは貸しだからな。」謎の言葉を残して、債権回収担当の銀行員・坂本が死んだ。死因はアレルギー性ショック。彼の妻・曜子は、かつて伊木の恋人だった……。坂本のため、曜子のため、そして何かを失いかけている自分のため、伊木はただ1人、銀行の暗闇に立ち向かう!

引用:Amazon

 

架空通貨/2000年

あらすじ女子高生・麻紀の父が経営する会社が破綻した――。かつて商社マンだった社会科教師の辛島は、その真相を確かめるべく麻紀とともに動き出した。やがて、2人がたどり着いたのは、「円」以上に力を持った闇のカネによって、人や企業、銀行までもが支配された街だった。

引用:Amazon

 

銀行狐/2001年

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講談社
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あらすじ銀行には金と秘密と謎がある。いや時には、「狐」から頭取宛てに恐ろしい脅迫状が届いたり、金庫室から老婆の頭部が見つかることも――怨みを買うことは日常茶飯事、となれば犯人像もまた多岐にわたる。動機は金の怨みか、憎しみか、悲しみか。日常に亀裂が走り、平凡な人間に魔が差すときを描いたミステリー短編集全五編。

引用:Amazon

 

銀行総務特命/2002年

あらすじ極秘企業選別リストの売買、女子行員のAV出演、破綻銀行のペイオフ発動に仕掛けられた罠…。銀行で起こる不祥事処理に挑む指宿修平。特殊な「捜査権」を与えられた男の孤独な闘いを描いた銀行ミステリー。

引用:Amazon

 

MIST/2002年

ここにタイトル標高五百メートル、のどかで風光明媚な高原の町・紫野で、一人の経営者が遺体となって発見された。自殺か、他殺か。難航する捜査を嘲笑うように、第二、第三の事件が続けざまに起きる。その遺体はみな、鋭く喉を掻き切られ、殺人犯の存在を雄弁に物語っていた。”霧”のようにつかめぬ犯人に、紫野でただ一人の警察官・上松五郎が挑む。東京の事件との奇妙な符号に気づく五郎。そして見えてきた驚くべき真相とは−。

引用:Amazon

 

仇敵/2003年

あらすじ幹部行員の裏金工作を追及した恋窪商太郎は、謂れなき罪を着せられメガバンクを辞職。エリートから地方銀行の庶務行員となるが、人生の豊かさを知る。だが、元ライバルからの電話が再び運命を揺るがす――。不正を知った男(ライバル)は謎の死を迎え、恋窪は“仇敵”への復讐を誓う。

引用:Amazon

 

BT ’63/2003年

あらすじ父が遺した謎の鍵を手にすると、大間木琢磨の視界に広がるのは、40年前の風景だった。若き日の父・史郎が体験した運送会社での新事業開発、秘められた恋……。だが、凶暴な深い闇が史郎に迫っていた。心を病み妻に去られた琢磨は自らの再生をかけ、現代に残る父の足跡を調べる――。

引用:Amazon

 

最終退行/2004年

あらすじ「負け組」と言われる東京第一銀行の副支店長・蓮沼鶏二は、締め付けを図る本部と、不況に苦しむ取引先や現場行員との板挟みに遭っていた。一方、バブル期の経営責任もとらず、公的資金に頼りながら、なおも会長として院政を敷く元頭取を陥れようと策謀を巡らすリストラに遭った行員。その攻防から銀行ぐるみの不正の匂いをかぎつけた副支店長は、組織に反旗を翻す。

引用:Amazon

 

株価暴落/2004年

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文藝春秋
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あらすじ巨大スーパー・一風堂を襲った連続爆破事件。企業テロを示唆する犯行声明に株価は暴落する。白水銀行審査部の板東と企画部の二戸は、一風堂の巨額支援要請をめぐって激しく対立する。

引用:Amazon

 

金融探偵/2004年

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あらすじ失業中の元銀行員・大原次郎は、再就職活動中に金融絡みの難題について相談を受けた。これまでの経験と知識を生かし、怪事件を鮮やかに解決していく。出納記録だけの謎めいたノートの持ち主を推理するスリル満点の「誰のノート?」他全七篇。

引用:Amazon

 

不祥事/2004年

あらすじ東京第一銀行事務部調査役についた相馬健。問題をかかえる支店に独り「臨店指導」する彼に、念願の部下がつけられるという。しかし、そこにやってきたのは花咲舞。上司を上司とも思わないスーパー問題女子行員だった―さまざまなトラブルを解決に導き、腐った銀行を内側から叩きなおす迷コンビの活躍を描く、痛快オフィスミステリー!

引用:Amazon

 

オレたちバブル入行組/2004年

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文藝春秋
¥770 (2024/09/19 10:24:39時点 Amazon調べ-詳細)

あらすじバブル時代に大きな野望と共に産業中央銀行に入行した半沢直樹。

銀行はその後合併し東京中央銀行へと名前を変えた。半沢は支店の融資課長となり、優秀なバンカーとして働いていたが、支店長の浅野から、とある会社への巨額な融資を強要される。

しかし、融資実行後にあっけなく会社は倒産し、半沢はその全ての責任を押し付けられてしまった。

絶体絶命の状況で、半沢は融資の回収に燃え、倒産した会社の社長・東田を追う。

感想
メガバンクという私達一般人には馴染みのない世界の中身がどうなっているのか、非常に興味深く読める作品でした。
銀行内の闘争を主軸とした話の展開は申し分なく、結末に向かってのスピード感とあふれるドキドキ感、そしてカタルシスはこの時代でも胸がスカッとするものがありました。

経済の花形ということで羨ましい存在であった銀行員ですが、13行もあったメガバンクは統合併合されたわけで、読み終わったあとはなんだか気の毒というか切ない気持ちも残りました。

 

銀行仕置人/2005年

あらすじ通称“座敷牢”。関東シティ銀行・人事部付、黒部一石の現在の職場だ。五百億円もの巨額融資が焦げ付き、黒部はその責任を一身に負わされた格好で、エリートコースから外された。やがて黒部は、自分を罠に嵌めた一派の存在と、その陰謀に気付く。嘆いていても始まらない。身内の不正を暴くこと―それしか復権への道はない。メガバンクの巨悪にひとり立ち向かう、孤独な復讐劇が始まった。

引用:Amazon

 

シャイロックの子供たち/2006年

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文藝春秋
¥847 (2024/09/20 02:17:59時点 Amazon調べ-詳細)

あらすじとある銀行の支店で起きた現金紛失事件。女子行員に疑いがかかるが、別の男が失踪!? “叩き上げ”の誇り、格差のある社内恋愛、家族への思い、上がらない成績……事件の裏に透ける行員たちの人間的葛藤。銀行という組織を通して、普通に働き、普通に暮らすことの幸福と困難さを鮮烈に描いた傑作群像劇。

引用:Amazon

 

 

空飛ぶタイヤ/2006年

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講談社
¥759 (2024/09/19 23:13:27時点 Amazon調べ-詳細)

あらすじトラックのタイヤが外れ空を飛び、散歩中の母子に当たり死亡させるという事故が起きた。

そのトラックを運転していた運送会社は点検も日常的に行っており過失はないと言い張る。
一方で製造した会社も過失はないと言い張る。

双方の言い分は平行線で、会社の信用はがた落ち、倒産の危機を迎える中で、信用を取り戻すために社長が動き出す。

あらすじ
初めは不幸で絶望的な事故からのはじまりでした。

小さな運送会社の社長が、自分の会社、社員、家族、そして自分の信念を守るために、時に挫折し、躓きながらも、大企業に立ち向かい、周りの人々さえも変えていく姿に、自分は何のために仕事をしていて、自分の信念とは何なんだろうと改めて自分自身を見つめ直すことができました。

大きなことができなくてもいい、でも自分にとって大切なものを考えながら仕事をするということは、大事なことなのかもしれないと思わせてくれる作品です。

 

 

オレたち花のバブル組/2008年

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文藝春秋
¥770 (2024/09/19 23:32:47時点 Amazon調べ-詳細)

あらすじ栄転した営業本部で、今度は百二十億円もの巨大損失を出した伊勢島ホテルの立て直しを命じられた半沢直樹。金融庁黒崎による粗探しにも似た“検査”に備えつつ、再建計画を急ぐ中、赤字ホテルへ融資を続けた銀行側に疑念を持ち始める。この伏魔殿の奥で糸を引くのは誰か。「やられたら、十倍返し」の半沢、それがまさかの……!?

引用:Amazon

 

鉄の骨/2009年

あらすじ中堅ゼネコン一松組の若手、富島平太が異動した先は、「談合課」と揶揄される、大口公共事業の受注部署だった。今度の地下鉄工事を取らないと、ウチが傾くぞ――たしかな技術力を武器に、真正面から入札に挑もうとする一松組の前に、「談合」の壁が立ちはだかる。組織に殉じるか、正義を信じるか。吉川英治新人賞に輝いた白熱の人間ドラマ!

引用:Amazon

感想

大手ゼネコンの新入社員で設計をやりたくて入社した主人公が、ひょんなことから公共工事の入札案件をてがける営業部に人事異動になった。

設計とは全くこことなり、談合をうまくまわすことが至上命令の営業の仕事になって、会社とは何か、仕事とは何か、ということに悩み、恋人ともすれ違いがちになる主人公に胸が熱くなります。

自分の誇りをどう持ち続けるのか、という全ての大人に問いかける作品です。

 

民王/2010年

あらすじ混迷する政局の中、熾烈な総裁選を勝ち抜いて内閣総理大臣に就任した与党民政党の政治家・武藤泰山。低迷にあえぐ支持率を上げようと意気込んだのも束の間、まさかの”事件”に巻き込まれ、国民に醜態をさらすことになる。その頃、泰山のバカ息子・翔にも異変が。夢か現か、新手のテロか。直面する国家の危機に、総理とバカ息子が挑む”笑撃”のサスペンス。彼らは果たして、日本の未来を救えるのか――。

引用:Amazon

 

下町ロケット/2010年

あらすじ研究者の道をあきらめ、家業の町工場・佃製作所を継いだ佃航平は、製品開発で業績を伸ばしていた。
そんなある日、商売敵の大手メーカーから理不尽な特許侵害で訴えられる。
圧倒的な形勢不利の中で取引先を失い、資金繰りに窮する佃製作所。
創業以来のピンチに、国産ロケットを開発する巨大企業・帝国重工が、
佃製作所が有するある部品の特許技術に食指を伸ばしてきた。
特許を売れば窮地を脱することができる。だが、その技術には、佃の夢が詰まっていた――。

引用:Amazon

感想
下町ロケットシリーズ第一弾です。

ストーリー的には、中小企業が大企業に立ち向かうといった物語で、大企業の様々なやり口の買収工作、特許権の買収などに苦しめられます。

最終的になんとか問題を解決できたのは、佃製作所の社員や帝国重工の財前、浅野まで色々な人に助けてもらえたという佃航平の最後まで諦めない思いだと感じました。

次回作に繋がるような終わり方も、ワクワクさせる感じで良かったです。

かばん屋の相続/2011年

あらすじ働く男たちの愛憎、葛藤を描いた文春文庫オリジナル短編集。池上信用金庫に勤める小倉太郎。その取引先「松田かばん」の社長が急逝した。残された二人の兄弟。会社を手伝っていた次男に生前、「相続を放棄しろ」と語り、遺言には会社の株全てを大手銀行に勤めていた長男に譲ると書かれていた。乗り込んできた長男と対峙する小倉太郎。父の想いはどこに? 表題作他、五編収録。

引用:Amazon

 

ルーズヴェルト・ゲーム/2012年

あらすじ大手ライバル企業に攻勢をかけられ、業績不振にあえぐ青島製作所。リストラが始まり、歴史ある野球部の存続を疑問視する声が上がる。かつての名門チームも、今やエース不在で崩壊寸前。廃部にすればコストは浮くが――社長が、選手が、監督が、技術者が、それぞれの人生とプライドをかけて挑む「奇跡の大逆転(ルーズヴェルト・ゲーム)」とは。

引用:Amazon

 

ロスジェネの逆襲/2012年

あらすじ東京セントラル証券の営業企画部長となった半沢直樹の元に、大型の買収案件が舞い込んできた。

ITベンチャーである「電脳雑技集団」が、「スパイラル」を買収するというものだったが、東京セントラルには企業買収の経験が少なくノウハウもない。

ようやく仕上げたスキームを持参して電脳を訪れた時には、すでに他社に案件を横取りされてしまった後だった。

この横取りを実行したのが東京中央銀行、つまり東京セントラル証券の親会社であった。

 

道義を通さないやり方に半沢は怒りを隠さず、親会社である東京中央銀行に対し徹底的にやり返すことを決める。

感想
立場が変わり、冒頭からしばらくは部下たちのやり取りを傍観するような立場を取る半沢直樹に、あれ?もしかして3巻からは半沢直樹が主役じゃないのかな?と思わせるほどおとなしく、もしかして期待はずれか?と思ってしまいました。

ですが、そこはやはり期待を裏切らなかったです。

後半にかけて半沢直樹の怒涛の倍返しが続き、最後のクライマックスでは「半沢かっこよすぎ~!」と本を持ちながら叫んでしまいました。

シリーズで一番好きです。

 

七つの会議/2012年

あらすじきっかけはパワハラだった! 会社の業績を牽引する稼ぎ頭のトップセールスマンであるエリート課長・坂戸宣彦。彼を社内委員会に訴えたのは、歳上の部下で「居眠り八角」と呼ばれている万年係長・八角民夫だった。そして役員会が下した結論は、不可解な人事の発令だった。いったい二人の間に何があったのか。いったい今、会社で何が起きているのか。事態の収拾を命じられた原島は、親会社と取引先を巻き込んだ大掛かりな会社の秘密に迫る。決して明るみには出せない暗部が浮かび上がる。ありふれた中堅メーカーを舞台に繰り広げられる迫真の物語。

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ようこそ、わが家へ/2013年

あらすじ真面目なだけが取り柄の会社員・倉田太一は、ある夏の日、駅のホームで割り込み男を注意した。すると、その日から倉田家に対する嫌がらせが相次ぐようになる。花壇は踏み荒らされ、郵便ポストには瀕死のネコが投げ込まれた。さらに、車は傷つけられ、部屋からは盗聴器まで見つかった。執拗に続く攻撃から穏やかな日常を取り戻すべく、一家はストーカーとの対決を決意する。一方、出向先のナカノ電子部品でも、倉田は営業部長に不正の疑惑を抱いたことから窮地へと追い込まれていく。

引用:Amazon

 

銀翼のイカロス/2014年

あらすじ東京中央銀行に戻ってきた半沢は、破綻寸前の帝国航空の立て直しを頭取より命じられる。自力での再建を目指し半沢らは頭の固い帝国航空の幹部たちを説得し、大掛かりな経営政策を打ち出す。
しかし時悪くして、政権が交代し、新たに国交省大臣となった白井により再建計画案は白紙。
代わりに半沢に要求されたのは500億円もの債権放棄だった。
政治判断から「債権放棄を受け入れるべき」とする役員らを敵に回し、半沢はあくまでも自主再建を目指す。今度の敵はついに政治家!
一銀行員の半沢はどこまで闘えるのか!?
感想
シリーズの巻が増すごとに扱う案件のスケールが大きくなり、敵も強大になってきています。今度はついに政治家が登場。

この作品は日航の経営破綻がモデルになっていますが、当時の銀行は当作品とは異なり債権放棄を受け入れています。

この作品を通して、当時の銀行マンたちがどれほど苦悩してその決断を受け入れたのか、というところに思いを馳せました。

小説の中だけでもスッキリするラストで良かったです。

下町ロケット2 ガウディ計画/2015年

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あらすじロケットエンジンのバルブシステムの開発により、倒産の危機を切り抜けてから数年――。大田区の町工場・佃製作所は、またしてもピンチに陥っていた。
量産を約束したはずの取引は試作品段階で打ち切られ、ロケットエンジンの開発では、NASA出身の社長が率いるライバル企業とのコンペの話が持ち上がる。
そんな時、社長・佃航平の元にかつての部下から、ある医療機器の開発依頼が持ち込まれた。「ガウディ」と呼ばれるその医療機器が完成すれば、多くの心臓病患者を救うことができるという。しかし、実用化まで長い時間と多大なコストを要する医療機器の開発は、中小企業である佃製作所にとってあまりにもリスクが大きい。苦悩の末に佃が出した決断は・・・・・・。
医療界に蔓延る様々な問題点や、地位や名誉に群がる者たちの妨害が立ち塞がるなか、佃製作所の新たな挑戦が始まった。

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陸王/2016年

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あらすじ埼玉県行田市にある老舗足袋業者「こはぜ屋」。日々、資金操りに頭を抱える四代目社長の宮沢紘一は、会社存続のためにある新規事業を思い立つ。これまで培った足袋製造の技術を生かして、「裸足感覚」を追求したランニングシューズの開発はできないだろうか? 世界的スポーツブランドとの熾烈な競争、資金難、素材探し、開発力不足――。従業員20名の地方零細企業が、一世一代の大勝負に打って出る!

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感想

老舗の足袋メーカーのピンチから始まる逆転劇の物語。
足袋、中々世の中的には需要が少なくなってきているのかもしれないレアな事業から、いったい何を新規事業で始めるか?というところから始まり興味深い話です。

元々のノウハウを生かせる陸上のスポーツシューズを開発することになったのはいいが、上手くいくことなんてほとんどない状況の中、困難を乗り越えながら新製品、新しい夢をつくっていく姿は読み進めていく程ワクワクが止まらなくなります。

自分にもなにか新しい夢や目標がほしくなる作品です。

アキラとあきら/2017年

あらすじ零細工場の息子・山崎瑛(あきら)と大手海運会社東海郵船の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)。生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きてきた。やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかる。逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いが始まった――。

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花咲舞が黙ってない /2017年

あらすじその日、東京第一銀行に激震が走った。頭取から発表されたライバル行との合併。生き残りを懸けた交渉が進む中、臨店指導グループの跳ねっ返り・花咲舞は、ひょんなことから「組織の秘密」というパンドラの箱を開けてしまう。隠蔽工作、行内政治、妖怪重役……このままでは我が行はダメになる! 花咲舞の正義が自行の闇に切り込む痛快連作短篇。

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下町ロケット ゴースト/2018年

あらすじ倒産の危機や幾多の困難を、社長の佃航平や社員たちの、熱き思いと諦めない姿勢で切り抜けてきた大田区の町工場「佃製作所」。
しかし、またしても佃製作所は予期せぬトラブルにより窮地に陥っていく。
いまや佃製作所のシンボルとなったロケットエンジン用バルブシステムの納入先である帝国重工の業績悪化、主要取引先からの非情な通告、そして、番頭・殿村に訪れた危機――。
そんな絶体絶命のピンチを切り抜けるため、佃が下した意外な決断とは・・・・・・。

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下町ロケット ヤタガラス/2018年

あらすじ社長・佃航平の閃きにより、トランスミッションの開発に乗り出した佃製作所。果たしてその挑戦はうまくいくのか――。
ベンチャー企業「ギアゴースト」や、ライバル企業「ダイダロス」との“戦い”の行方は――。
帝国重工の財前道生が立ち上げた新たなプロジェクトとは一体――。
そして、実家の危機に直面した番頭・殿村直弘のその後は――。

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ノーサイド・ゲーム/2019年

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あらすじ未来につながる、パスがある。大手自動車メーカー・トキワ自動車のエリート社員だった君嶋隼人は、とある大型買収案件に異を唱えた結果、横浜工場の総務部長に左遷させられ、同社ラグビー部アストロズのゼネラルマネージャーを兼務することに。かつて強豪として鳴らしたアストロズも、いまは成績不振に喘ぎ、鳴かず飛ばず。巨額の赤字を垂れ流していた。アストロズを再生せよ―。ラグビーに関して何の知識も経験もない、ズブの素人である君嶋が、お荷物社会人ラグビーの再建に挑む。

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アルルカンと道化師/2020年

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講談社
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あらすじ東京中央銀行大阪西支店融資課長時代の半沢直樹の物語。今回舞台となる会社は美術系の老舗出版社である仙波工藝社。

大阪営業本部から仙波工藝社に対しM&Aを持ち掛けたいと相談を受けるも、仙波社長にはその気はない。

半沢は先方から提示されたあまりにも高額かつ破格の買収条件に違和感を持つ。

裏では浅野支店長らが何やら画策しており….。

この買収の本当の目的とは?半沢が一人のバンカーとしてプライドをかけて中小企業を守る!

感想
半沢シリーズ最新刊は大阪西支店時代に逆戻りのストーリーということで、正直どうなのかなと思いながら手に取りました。

ですが、池井戸潤さんがこのタイミングで前日譚を発表された意味がわかる、大変満足いく作品でした。これまでの半沢シリーズには見られないような家族の絆が深く描かれるシーンやミステリー要素もある作品でしたが、半沢の倍返しは健在。読後にスッキリさせてくれるところも変わらずでとても面白かったです。

 

池井戸潤作品を読むならKindle unlimitedがオススメ

突然ですが、本を読む時は書店に行って本を購入して読みますか?

 

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2020.05.26

 

まとめ

今回は、池井戸潤さんの全作品一覧を刊行順に紹介しました!

 

こうやって並べて見ると映画化・ドラマ化作品がかなり多く、ヒット作が多いことがよくわかりますね。

池井戸潤さんの作品は最後に必ずスカッとさせてくれるので、ストレスの多い現代社会のニーズにすごくマッチしているのかなと思います。

小説を読まない人にも認知度が上がるのは一ファンとしては嬉しいことですが、小説はまた違った面白さがありますのでぜひ手に取っていただきたいですし、未読作品がある方は、ぜひあらすじ感想を参考に次の一冊を決めていただけたらと思います。

 

 

では、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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