スポンサーリンク
「スマホを落としただけなのに」という目を奪われるタイトルに引き寄せられて本屋で書籍を手に取り、読み始めた時の
- やめられない♪
- 止まらない♪
って、そんなにウキウキするようなストーリー展開ではないんですけど、まさにかっぱえびせん的な感じ、今でもものすごく覚えています。
衝撃的でした。
スマホ…こわっ(;゚Д゚)
SNS…こわっ(;゚Д゚)
そんな「スマホを落としただけなのに」は2018年に映画にもなっていますが、原作と違うところはあるのでしょうか?
今回は、「スマホを落としただけなのに」について
- 原作と映画のキャラクター設定の違い
- 原作と映画の演出の違い
を比較し、まとめてみました。
スポンサーリンク
Contents
【スマホを落としただけなのに】原作と映画の違い
原作小説と映画の違いについて、キャラクター設定と演出面から比較しました。
キャラクター設定の違い
私の個人的な主観ですが、ちょっと原作とイメージ違うかなぁと思う登場人物もいました。
稲葉麻美/北川景子
いきなりですが、この稲葉麻美役の北川景子さん、原作のイメージに合わない(/ω\)
原作の麻美は、イケイケな雰囲気があるんですよね。
結婚秒読みの恋人がいるのに、ちょっと二人の仲がうまくいかなくなったからと過去の恋人に連絡を取り、二人の間でゆらゆらしてみたり。
自分の秘密を守りたいがために恋人を危険に晒したり。
そして元AV女優という設定。
映画化されるという情報を知った当時、麻美役が北川景子さんと聞いた時は「え、なんか違う」とすごく思いました。
映画では、多少イケイケ感はマイルドになっていますし、元AV女優という設定も変わっています(詳しくは「演出の違い」の項で)が、それでもやっぱり私的にはちょっと違うかなぁと思いました。
長い黒髪の美女という点は北川景子さんにピッタリですが、彼女はしっかりした女性や誠実な役が合う気がしますし、今回の役はあまりハマってはなかったかなぁという印象。
富田誠/田中 圭
こちらは私的には良かったと思います!
そもそものきっかけは富田がスマホをタクシーに置き忘れたところから始まるわけで、このちょっとおっちょこちょいな雰囲気は田中圭さんにピッタリ。
富田はごく普通のサラリーマンで、恋人にやきもちも焼くし、ふとしたことで恋人を疑ってしまったりもする。
そのくせ、最後はスーパーマンみたいにカッコよく麻美を助けにきてくれます。
田中圭さんは良い意味で普通っぽい雰囲気があるので、役柄にピッタリでイメージ通りでした!
スマホを落としただけなのに、鑑賞!
便利になれば危険も増える…無知がどれだけ不利か、よく分かります。北川景子さん✖️田中圭さんの美男美女コンビがスマホを巡る事件に巻き込まれます。
成田凌さんと原田泰造さんの演技はいつ見ても好き。演技してるっていうか、もう「その人」なんですよね…。 pic.twitter.com/ssITMMGjsy— チャーリー@映画アカウント (@LseydouxJbardem) June 10, 2019
スポンサーリンク
加賀谷学/千葉雄大
原作ではそれほど目立たない加賀谷ですが、映画では犯人との対比を強調するキャラとして大活躍します。
犯人は育児放棄されて育ち、母親への愛をこじらせてしまって犯罪に走るわけですが、似た境遇で育った加賀谷は一方で警察官となり正義を貫く。
育った環境が似ていても同じ道をたどるとは限らない、という対比のために映画では加賀谷が協調されて登場しています。
千葉雄大さんは、小動物のような可愛さとベビーフェイスが特徴的で、刑事って感じではない気もしますが、でも違和感なく映画に溶け込んでいてよかったと思います!
浦野善治/成田 凌
とにかく怖い!怖すぎる!成田凌さん上手すぎる!
狂気じみた犯人役、もうマジで怖かったです。
これに関しては彼の演技力に脱帽で、もはや他のキャストでは考えられないのではないかと思います。
セキュリティ会社勤務の爽やかITマンとして登場した時と、本性が現れた時のギャップが恐ろしいです。
本当に良いキャスト!
スマホを落としただけなのにの役のせいで成田凌怖いんだけど、、
— m (@m0i6z2u7ki) December 18, 2019
スマホを落としただけなのにを見ながら荷造りしてたら成田凌のサイコ顔が最高すぎてドキドキしてる。 pic.twitter.com/vGJzEfqdng
— 忍野無名ちゃん。 (@00muuu00) May 16, 2019
スポンサーリンク
演出の違い
演出についてはいくつか違いがあったので順番に見ていきましょう。
SNSの恐怖感
富田がスマホを落としたことで、富田本人だけでなく恋人の麻美の個人情報がどんどん暴かれ、二人の周辺におかしな現象が次々と起こり始めます。
それは映画も原作も同じなのですが、原作小説の方が、犯人がどのような手段で個人情報を暴き二人の周辺人物になりすまし接触を図っていくのかという手順が細かく描写されており、SNSの怖さ、スマホの怖さがより強調されて読み手に伝わってきます。
麻美に突然連絡が来るようになった小柳という富田の会社の先輩も、実は犯人のなりすましだったわけですが、映画ではかなり後半になるまでその事実は明かされません。
ですが、小説では、犯人目線で小柳になりすます過程が描かれているため、単純に「facebookからの久々の友達申請、こわっ」と思いました。
SNSの社名など
- 映画→「ソーシャルブック」など架空のSNS名で登場
- 小説→LINEやfacebookなど実在のSNSサービス名で登場
実在するサービス名で登場すると、このツールで実際にこういう現象があり得るんだというリアル感が増し、より強い恐怖となって伝わってきます。
映画では大人の事情で実在の名称は使えないなどがあるのだと思いますが、リアル感、恐怖感という点においては小説の方が圧倒的に勝っていました。
スポンサーリンク
麻美の元彼・武井
麻美の元彼の武井ですが、映画と原作では登場の仕方や関係性などが違っています。
麻美のキャラ設定の違いのところでも書きましたが、
原作の麻美は、けっこう軽いというか、少なくとも知的な印象を与える女性ではないです。
一方、映画ではそのあたりが変わっていて、麻美はあくまでも今彼の富田くん一筋!となっています。
富田の登場シーン
犯人によって拉致された麻美は、両手両足を固定され全く身動きができない状態になります。
絶対絶命の状況で富田が助けに来てくれるわけですが、そこに至るまでの過程が原作と映画では違っています。
小説犯人が席を外した隙に、自分のスマホに向かって「Siri!!富田くんに電話をかけて!」と叫び、電話でSOSを出すことに成功する
映画犯人がいる時に「レオ(架空のSiri)!富田くんに電話!」と叫ぶも、犯人に電源を切られてしまう
いやいやいや、映画の方の麻美…当たり前やん…?(;゚Д゚)
映画ではこの後、携帯の電源は切れてしまいますが、富田は麻美の携帯に入れておいた追跡アプリの記録を元に、麻美の元までたどり着きます。
スポンサーリンク
麻美の秘密
これが一番の映画と小説の違いだと思います。
麻美には実は富田に隠していた大きな秘密があります。
実は麻美の本名は山本美奈代で、麻美というのはかつて一緒に住んでいたルームメイトの名前でした。
麻美は自殺によってこの世を去っており、残された美奈代は麻美に成り代わって今まで生きていた…という秘密。
麻美が自殺によってこの世を去っており、美奈代が麻美に成り代わっている、という点は映画と小説どちらも同じなのですが、なぜ成り代わることになったかまでの過程が違っています。
小説美奈代は元AV女優で、そのことが周囲にバレたことで追いつめられていた。麻美はうつ病で自殺する時、美奈代のふりをして電車に飛び込み、美奈代宛に「麻美として生きてください」と書置きを残す。
映画麻美は株にハマリ、美奈代の名前でも借金をしてしまい二人は食べるものがないほど生活が苦しくなる。美奈代は麻美を責め、責任を感じた麻美は美奈代のふりをし「麻美として生きてください」と書置きを残して電車に飛び込み自殺する。
う~ん。う~ん。う~ん。
はっきり言いまして、映画の方のこのラストの麻美の秘密のくだり、いる??
と思いました、私は!
小説の方は、ずっと書いてきていますが、麻美のキャラがそもそもちょっと軽いんですよね。
元AV女優である過去を隠したいがために友人に成り代わった、というのはいかにも自己中心的で、その秘密はそりゃ隠したいだろう!とある意味とても納得できるんです。
ですが、映画の方は、北川景子さんをキャストに選んだ時点でどうしてもキャラ設定がマイルドになってしまい、悪女感が薄れてしまいました。
元AV女優という設定もなくなり、友人に成り代わった理由も友人の借金が理由です。
なんというか…中途半端!
これなら、最後の秘密のくだり、いっそなかった方が良かったのでは?と個人的には思いましたねー。
スマホを落としただけなのに、めちゃくちゃこわかった😫でも北川景子の過去の設定は、ちょっと現実味ないし映画のストリー的にもいらない気がする、、🤦♀️原作読んでないからよくわからないけど!
— M (@shushitabetaiyo) October 23, 2019
「スマホを落としただけなのに」の原作小説はこちらから購入できますよ。小説ならではのより細かい描写で恐怖感を感じてみてくださいね。↓↓
まとめ
「スマホを忘れただけなのに」の原作小説は、私は言葉通り時間を忘れてページをめくってしまうほど止まらなくなったとても印象深い作品です。
映画は、ちょっと違うかなぁと思った部分もありましたが、とにかく一番良かったのは成田凌さんの怪演です!
成田凌さん、特別ファンってわけではなかったですが、釘付けになってしまいました。
それだけでも映画、見る価値あると思いますね。
あとは、SNSやスマホの怖さの認識です。
最近はスマホの所持も低年齢化しているし、改めて利便性だけでなく危険性にも目を向けるべきだと考えさせられる作品です。
ぜひ、小説がお好きな方は小説を、映像の方が良いという方は映画を見てみてくださいね!
では、最後まで読んでいただきありがとうございました!
スポンサーリンク