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ホラーから推理サスペンスまで幅広いジャンルの作品が多くある貴志祐介さん。
映像化しても見ごたえのあるストーリー展開から、映画化ドラマ化作品も多く存在します。
一方で、貴志祐介作品を実際に読んだ方には言うまでもありませんが、映像化が難しいだろうなと思う作品も多数ありますよね。
スケールが大きすぎるというか、どこでどう撮影するんだろう??みたいな(>_<)
今後へ期待もありますが、この記事は、2020年8月時点で映画化・ドラマ化されている貴志祐介作品を放映順に紹介します。
原作小説と映像作品の違いや感想も併せて紹介しますので、まだ見ていないという方は参考にしていただければと思います。
またいくつかの作品には貴志祐介さんご本人が出演されているものもありますので、あわせて紹介しますね!
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Contents
【貴志祐介】映画化作品一覧
貴志祐介さんの作品で映画化されているものを放映順に紹介します。
黒い家/1999年公開
- 1999年11月13日公開
- 監督:森田芳光
- 出演:内野聖陽、大竹しのぶ
- 本人出演あり(営業マン役)
原作のあらすじ生命保険会社で働く若槻は、ある日一人の顧客から呼び出され家に向かう。
最初から嫌な雰囲気の家で、明らかに挙動不審な家主が見つめる中、子供の首つり死体を発見する。
自殺と処理されるが、現場にいた若槻は保護者による保険金殺害だと確信。
なかなか保険金がおりないことに対し執拗にプレッシャーをかけてくる父親を若槻は犯人だと予想していたが、実は裏ですべてを操っていたのは妻の方だった。
恋人にまで危害が及びそうになった時、若槻に最大の恐怖が襲う。
~原作小説と映画の違い~
舞台が京都から金沢へ移ったり、若槻の過去の背景に兄の自殺があることが映画ではすっ飛ばされたりと一部異なる部分はあるものの、大筋で原作通り。
そして何より、大竹しのぶさんの怪演が非常に話題になった作品で、作品自体を知らなくても「さんまさんがビビるほどの大竹しのぶが怖すぎる」という話題で知っている方も多いと思います。
それほどの鬼気迫る演技で、原作の菰田幸子の恐ろしさがより感じられると思います。
↓↓原作はこちら↓↓
ISOLA 多重人格少女/2000年公開
- 2000年1月22日公開
- 監督:水谷俊之
- 出演:木村佳乃
- 原作:十三番目の人格 ISOLA
原作のあらすじ人の強い感情を読むことができるエンパスである由香里は、阪神淡路大震災後の被災者ケアボランティアで訪れた病院で、多重人格の少女と出会う。
彼女の中に非常に危険な人格「ISOLA(磯良)」がいることに気づいた由香里は、彼女の高校の臨床心理士と協力し、少女と交流を深め人格統合のためのカウンセリングを続けていくも、由香里は仕事のために神戸を離れなければならなくなる。
数か月後に再び少女に再会した時、ISOLAの暴走によると思われる不審死事件が複数起きていた。
由香里はISOLAの暴走を止めることはできるのか?
~原作小説と映画の違い~
原作を読んだ方ならわかりますが、この作品はオチが予想の斜め上を行くいわゆる「ぶっとんだ結末」というやつです。
ですが、そこに至るまでの流れがとても丁寧に描かれていて、「えぇ~!?そうなるの?」と思いながらも納得できるように終わるんですよね。
ですが、映画の場合は時間の制限もあるのかそのあたりの繊細な部分がいろいろと省略されていて、はっきり言って映画だけ見たらナンノコッチャ?となるのではないかと思いますね。
やっぱり貴志祐介作品を2時間程度にまとめるのは無理があるのではないかなと思ってしまう作品です。
↓↓原作はこちら↓↓
青の炎/2003年公開
- 2003年3月15日公開
- 監督:蜷川幸雄
- 出演:二宮和也・松浦亜弥
原作のあらすじ優秀な高校生である秀一は、母親と妹の3人暮らし。ある時、母親の元夫・曾根が家に転がり込んで居座るようになってから3人の生活は一変する。
母のみならず妹にも手を出そうとする曾根から家族を守るため、秀一は完全犯罪で曾根を殺害することを計画する。
しかし計画は少しの手違いから綻びを見せ、秀一はどんどん追い詰められていく。
家族を守りたい、ただそれだけだったのに。
青年の追い込まれていく心理状態が感情移入せずにはいられない、切ないサスペンス作品。
~原作小説と映画の違い~
全体を通していえることですが、小説の方がいろいろな点ではっきりしています。
例えば、母親の元夫である曾根は、小説では徹底的に悪い奴、というかどうしようもないやつで、秀一が「殺すしかない」という結論に至るのも、説得力があるだけのどうしようもないやつなんですよね。
映画ではそのあたりの強烈さがマイルドになっていて、秀一がここまでしなければいけなかったのか?という点において弱い。
他にも彼女的な立ち位置の紀子も、小説の方が関係性が生々しくてよりリアル感があります。
映画には映画の良さがありますが、登場人物の心情の奥底まで表現するにはやはり2時間では足りないのかなーという印象でした。
↓↓原作はこちら↓↓
悪の教典/2012年公開
- 2012年11月10日公開
- 監督:三池崇史
- 主演:伊藤英明
- R15+指定
- 本人出演あり(教師役)
原作のあらすじ晨光(しんこう)学院町田高校の英語教師、蓮実聖司はルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAをも虜にしていた。しかし彼は、邪魔者は躊躇なく排除する共感性欠如の殺人鬼だった。学校という性善説に基づくシステムにサイコパスが紛れこんだとき──。ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー傑作。
引用:Amazon
~原作小説と映画の違い~
悪の教典は、原作を読まずに映画だけ見ると、正直言って「胸糞悪い映画」という印象しか残りません。
結局ハスミンは何がしたかったのか?この映画は何を言いたかったのか?ということが表現されていなくて、ただのサイコパスが無抵抗の高校生たちを追い詰めて殺していくだけの作品なんです。
原作ではもっと細かく、ハスミンがなぜこのような行動に至ったのかが詳しく描かれており、深みがあります。
やはり貴志祐介作品は映画向きではないのかなーと思わされる作品の一つです。
ちなみに、貴志祐介さんご本人出演作品でもあります↓↓
けっこう存在感ありますよね~。
映画版の『悪の教典』観てたら貴志祐介ぽいヤツ出てるやん!
このハゲ方は貴志先生本人やろ多分!
ビックリしてウオオって声出た pic.twitter.com/2BZAAaSiRv— そ (@SSStennbox) November 30, 2016
これから見るという方はぜひ探しながら視聴してみてくださいね!
↓↓原作はこちら↓↓
【貴志祐介】ドラマ化作品一覧
貴志祐介さんの作品でドラマ化されているのは2020年8月時点では1作のみです。
鍵のかかった部屋/2012年
- 2012年4月16日~6月25日放送
- フジテレビ系「月9」
- 出演:大野智・戸田恵梨香・佐藤浩市
原作のあらすじ「防犯探偵・榎本シリーズ」は3作発売されており、『鍵のかかった部屋』は3作目のタイトル。
元泥棒で現在は防犯グッズ販売店を経営する榎本は、弁護士・青砥純子の依頼で密室が舞台となるさまざまな事件を解決していく。
かなりマニアックな知識と技術に長けており、体を張って密室の謎に取り組むが、とにかく素性が怪しい。
青砥純子に好意を寄せているような場面も登場する。
~原作と小説の違い~
一番の違いはドラマオリジナルのキャラクターである芹沢豪(佐藤浩市)が登場することで、これによって全体的に一気にコメディ要素がプラスされているように思います。
ですが、何よりも大野智さん演じる榎本を見たときに「こんなイメージぴったりな人よく見つけてきたな!」ということでした。
全体的に小説とドラマは大枠だけが同じで中身はほとんど違うと言っても過言ではないかもしれませんが、それぞれ別物として楽しめる作品だと思います。
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まとめ
今回は、貴志祐介さんの映画化・ドラマ化作品について紹介しました。
まさかご本人が出演されている作品があるとは思いもよらなかった方も多いのではないでしょうか。
セリフがある作品もあったりして、自分の作品に出演できるなんてご本人は楽しいだろうなぁ(笑)
これから視聴される方は、どこで登場するか探しながら見てみるのも面白いかもしれませんね!
貴志祐介作品では映像化されていない作品もありますが、「新世界より」「ダークゾーン」あたりはスケールが大きすぎてもはや実写の想像がつきませんが、いつか見てみたいですね。
では、最後まで読んでいただきありがとうございました!
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